F1 TVを大画面で観たい、という願いを叶えるデバイスとして、これまでFire TVとApple TVについて実際に使ってレビューしてきました。
さて、今回レビューするのは「Google TV Streamer 4K」です。
日本では割とマイナーなデバイスだと思いますが
F1 TVのサイトでは「対応デバイス」として紹介されているので、気になっていました。

果たして、快適にF1 TVが視聴できるのでしょうか。
筆者が実際に購入・使用して確認した情報をお届けします。


スペックと特徴
まず、Google TV Streamer 4Kの主なスペックをまとめます。
わかりやすいように、Fire TV Stick 4K Maxと比較します。
| 項目 | Google TV Streamer 4K | Fire TV Stick 4K Max(第2世代) |
|---|---|---|
| 価格 | ¥16,000 | ¥12,980 |
| SoC | 非公開(MediaTek MT8696シリーズ?) | MediaTek MT8696T |
| RAM | 4GB | 2GB |
| ストレージ | 32GB | 16GB |
| 無線LAN | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6E |
| 有線LAN | 1GbE内蔵 | なし(別売アダプタ対応) |
| HDR | Dolby Vision / HDR10 / HDR10+ / HLG | Dolby Vision / HDR10 / HDR10+ / HLG |
| OS | Android TV | Fire OS |
| 発売年 | 2024年 | 2023年 |
もっとも目立つ違いは
- RAMとストレージが2倍
- 有線LANポートがある
という点でしょう。


検証環境
本記事における検証は以下の環境で実施しました。
- テレビ:REGZA 55Z570L
- HDMIケーブル:エレコム ECDH-HD21ES20BK [PR]
- ネットワーク:有線LAN接続(光回線1ギガプラン契約)
- 視聴コンテンツ:F1 TV 2026 F1 日本グランプリ決勝(4K UHD HDR配信)
F1 TVアプリの見つけ方
Google TV Streamerでは、当初アプリ検索画面に「F1 TV」と入力しても該当アプリが表示されませんでした。
通常の検索ではインストールページにたどり着けず、ホーム画面のスポーツカテゴリから探索してインストールするルートを取る必要がありました。
検索経由でのアプリ追加に慣れているユーザーは、最初に戸惑う可能性があります。
後日検索をやり直したところF1 TVが表示されたので、タイミング等があるのかもしれません。
F1 TV視聴品質
F1 TVを4K UHDで視聴したところ、映像に定常的なカクつきが発生しました。
テレビ(REGZA 55Z570L)の倍速モードを有効にしても改善は見られませんでした。
Fire TVやApple TVもカクつきはありましたが、テレビ側の倍速モードで吸収できていました。
HDR(HLG)をSDR出力にしてもカクつきがとれませんでしたが、
- アプリ側の設定でフルHDに画質を落として
- テレビ側の倍速モードをオン(クリアスムーズ:最も強い補間)
にしたところ、カクつきがとれてスムーズな映像になりました。
F1 TVの4K UHD映像は、Google TV Streamerには処理の負荷が大きく、処理が追いつかないのかもしれません。
映像・音声出力
映像出力については、4K UHD HDR(HLG方式)での出力を確認しました。HLGフォーマットのHDR出力が正常に機能しており、対応テレビへの出力は問題なく行えました。

音声はドルビーステレオでの出力にとどまり、サラウンド(5.1ch / 7.1ch)出力は確認できませんでした。ホームシアター環境でのサラウンド再生を想定している場合は注意が必要です。
UI・処理性能
Google TV Streamer 4KはRAMが4GBとFire TV 4K Plus/Maxより多く搭載されています。一方、SoCはFire TV Stick 4K Plus/Maxと同じシリーズと見られています。処理性能の向上よりもRAMの余裕による快適さに期待が集まる構成です。
実際に操作してみたところ、UIのもたつき感はFire TV 4K Plus/Maxと変わらない印象でした。メニュー遷移やアプリ起動において体感的な速さの向上は確認できず、RAMの恩恵も操作レベルでは感じられませんでした。
有線LAN接続について
Google TV Streamer 4KはLANポートを内蔵しており、LANケーブルを直接接続できます(1Gbps対応)。アダプターが不要でそのまま挿せる点はFire TVとの差別化ポイントです。
ただし、光回線1ギガプランの有線LAN接続という条件でも、Wi-Fi 6対応のFire TVやApple TVと比べて明確な安定性の向上は体感できませんでした。環境によっては差が出る可能性はあります。
マルチビュー対応状況
F1公式のサポート情報によると、マルチビュー機能が利用できるのはiOS・tvOS・Google Chrome・Androidに限られており、Google TVは対象外とされています。
実機での確認でも、マルチビュー機能は利用できませんでした。
これはGoogle TV Streamer特有の制限ではなく、F1 TV側の仕様によるものです。
まとめ
Google TV Streamer 4KをF1 TV視聴デバイスとして評価した場合、最も大きな課題は
4K UHD視聴時の映像の定常的な引っかかりです。
F1を視聴するときに、これは無視できない課題です。
4K HDR(HLG)出力や内蔵LANポートといったハードウェア仕様は確認できましたが、
UIの操作感やF1 TV視聴品質において、Fire TV Stick 4K Plus/Maxに対する優位性は確認できませんでした。
F1 TV視聴を主目的として本機を検討している場合は、現時点では慎重な判断をお勧めします。
ProやAccess(1080p)を観るのなら問題ないですが、Premium(4K)を観るのなら他のデバイスを考えたほうが良い、というのが率直な感想です。
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