2026年のF1バーレーンGPは、セパンサーキット(マレーシア)で開催されることが決まりました。指定席は早々に売り切れてしまったので、今から現地観戦を検討している方が最初に迷うのが「どの自由席(ヒルスタンド=芝生席)を選ぶか」ではないでしょうか。
今回は数ある自由席の中でも、コース中盤にまとまって配置されているB・C・K2の3エリアを比較します。結論から言うと、この3つは「価格は同じ、でも中身は結構違う」というのがポイントです。
結論:迷ったら屋根の有無で選ぶ

先に結論です。
| 項目 | B (12〜14コーナー) | C (9〜11コーナー) | K2 (3コーナー) |
|---|---|---|---|
| 屋根 | なし | 区域による(C2エリアにあり) | なし |
| 大型ビジョン | 設置実績あり | 設置実績あり(C2エリア) | 不明 |
| オーバーテイクポイント | なし | なし | なし |
| チケット価格 | 83.00 BHD | 83.00 BHD | 83.00 BHD |
3エリアともコース中盤〜奥まったセクションにあり、「ここが抜きどころ」というオーバーテイクポイントは基本的にありません。だからこそ、日差し・雨対策(屋根)と観戦の快適さ(大型ビジョンの有無)が実質的な決め手になります。
炎天下+スコールが日常茶飯事のマレーシアでは、簡易的とはいえ屋根があるC Hillstand (C2エリア)はそれだけで価値があります。個人的にも今回はC Hillstandのチケットを確保しました。
その後、C Hillstandが当初C2エリアだけだったのが、C1〜C3エリアに拡大されている事に気付きました。詳しくは記事末尾の追記をご覧ください。屋根・大型ビジョンはC2エリアのみに限定される可能性があります。
① 屋根の有無:C Hillstandの中でもC2エリアだけ「簡易屋根あり」
- B:屋根なし。
- C(C2エリア):上段に簡易的な屋根あり。日差しとスコールをある程度しのげるのが最大の強み
- K2:屋根なし。
↑航空写真の通り、C2エリア(9〜11コーナー)だけ簡易屋根がある。
マレーシアは午後になると突然のスコールが来ることが珍しくありません。レーススタートが現地時間15時スタート、また長時間の決勝観戦を考えると、屋根の有無は快適さに直結します。B・K2を選ぶ場合は、レインコートや折りたたみ傘、日傘代わりになるものを必ず用意しておきたいところです。
② 大型ビジョン:B・Cに設置実績あり、K2は不明
- B:過去大会で大型ビジョンの設置実績あり(2018年MotoGPマレーシアGPでB Hillstandへの設置が確認できる投稿あり→Tripadvisor)
- C(C2エリア):2017年のマレーシアGP(F1)で10〜11コーナー間に大型スクリーンが設置されていたことをF1TVのアーカイブ映像で確認済み
- K2:設置有無について確認できる情報がなく、不明(「なし」と断定できる決定的な根拠はない)
自由席はメインストレートやコントロールタワーから離れているため、大型ビジョンの有無は「レース状況を把握できるか」に直結します。順位やタイム、他エリアのバトルを追いたい場合は、設置実績のあるB・Cが有利です。K2については情報不足のため。過度に期待せず現地で確認するのが無難でしょう。
※B・Cともに「過去大会での設置実績」ベースの情報です。C2エリアについては2017年F1、Bについては2018年MotoGPと、確認できた年・イベントが異なる点にご留意ください。2026年大会で同様に設置されるとは限らないため、現地入り後に改めて確認・レポートする予定です。
なお、今はF1TVアプリやライブタイミングアプリで、スマホ1台あれば順位やタイム差をリアルタイムで手元に表示できる時代です。その意味では、大型ビジョンへのこだわりは以前ほど絶対的ではないかもしれません。
ただし現地の自由席エリアは混雑時に通信が不安定になりやすく、晴れた屋外ではスマホの画面の視認性も落ちます。何より大型ビジョンには、その場にいる観客全員が同じ映像を共有し、歓声のタイミングが揃うという、スマホでは得られない一体感があります。「なくても困らないが、あれば観戦体験は確実に上がる」くらいの温度感で捉えるのがちょうど良さそうです。
③ オーバーテイクポイント:実はない。
B・C・K2のいずれも、公式に「オーバーテイクポイント」とされるコーナー付近ではありません。抜きどころを重視するなら、この3エリアは狙いではないというのが正直なところです。
一方で、実は面白いのはG Hillstandです。4コーナーが見える位置にあり、1,2コーナーで競り合ったあとの仕掛けどころとして見応えがあります。ただし残念ながら今回はG Hillstandは外国人向けには販売されていません。マレーシア国内在住者向けの扱いとなっているため、日本から観戦に行く場合はB・C・K2などの範囲で選ぶことになります。
④ 価格:同額。ただし過去はC(C2エリア)だけ高かった時期も
現行の販売条件では、B・C・K2の自由席チケットは同一価格です。
ただし過去には、簡易屋根がある分C2エリアだけ他エリアより高く設定されていた時期もありました。今回は横並びの価格設定になっているため、単純に「同じ値段ならC一択」と考える人も多いはずです。実際、屋根なしのB・K2をあえて選ぶ理由があるとすれば、
- Cが早々に売り切れた場合の代替
- どうしてもこのエリアを走るマシンを観たい
- 特定のスタンドで知人と観戦したい
といったケースに限られそうです。
参考までに、実際に購入したC Hillstand(大人1枚)の価格は83.00 BHDでした。2026年8月15日の決済時点でのクレジットカード請求額は36,412円(この時点での換算レートは1BHD=438.704円)。為替レートやカード会社の手数料によって変動するため、あくまで購入時点の目安としてご参照ください。
【追記】そもそも「C2」は今も存在するのか?購入時に気づいた区分の変化
この記事を書いた後、あらためてBIC(Bahrain International Circuit)の公式チケットページでC Hillstandを購入する手続きを進めたところ、想定と違う点に気づきました。
チケットの正式名称は「C2」ではなく「C Hillstand」であり、その中に「C1〜C3」という区分があるということです。
チケット発売当初、C HillstandはC2エリアと同一のものとして案内されていましたが、現在はC1・C2・C3という3つのエリアをひとまとめにしてC Hillstandとなっており、購入時にどのブロックが割り当てられるかは選べない仕様になっています。実際に私が受け取った書類を照らし合わせると、次のような違いがありました。
| 書類 | 記載内容 |
|---|---|
| 注文確認メール | C Hillstand Block 2 |
| チケット本体(入場用PDF) | C Hillstand(Block番号の記載なし) |
つまり、注文管理上は「Block 2」という区分がある一方、実際の入場証には「C Hillstand」としか書かれていないという食い違いがあります。チケットの規約を読む限り、入場資格が厳密に制限されるのは「reserved area/reserved seat(指定席・指定エリア)」に限られると記載されており、指定のないC Hillstandチケットは本来C1〜C3のエリア全体が対象と解釈するのが自然に思えます。
ただしこれはあくまで規約文言からの推測で、現地のゲート運用まで保証するものではありません。だとすると、当初想定していた「C2エリアだけが屋根と大型ビジョンを備えている」という前提も揺らぎます。C1・C3が同じ条件(屋根は無理にしても大型ビジョンあり)なのか、それともC2エリアだけが特別なのかは、現地で実際に確認しないとわからない状況です。
このあたりは現地レポートで、実際にどのブロックに座れたか、屋根や大型ビジョンの有無も含めて追って確認・報告します。
タイプ別:どのスタンドを選ぶべきか
- 雨・日差し対策を最優先したい人 → C(簡易屋根+大型ビジョン実績のダブルメリット)
- レース状況をリアルタイムで把握したい人 → B or C(大型ビジョン設置実績あり)
- とにかく安く・空いていれば良い人 → K2(ただし屋根はなし・大型ビジョンは不明)
- 抜きどころ重視で臨場感を求める人 → 今回はGスタンド非対応のため、B・C・K2の中では条件揃わず
まとめ
B・C・K2はいずれもオーバーテイクポイントには面しておらず、価格も同額という点では横一線です。違いが出るのは「屋根」と「大型ビジョン」の2点で、この2つを両方備えるC Hillstand(少なくともC2エリア)が総合力では頭ひとつ抜けています。
今回、私自身もC Hillstandのチケットを確保しましたが、購入時に気づいた通り、C2という区分自体が今もそのまま存在するかは現地で確認が必要な状況です(詳細は追記参照)。現地でのレポートは、決勝後にあらためて記事化する予定です。
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