F1の映像は、ヨーロッパのテレビ規格に基づいて50fps(1秒間に50コマ)で配信されています。一般的な動画の60fpsや30fpsとは異なるため、再生する側のデバイスやモニターが50Hzに対応していないと、映像がカクついて見える場合があります。
この記事では、Apple TV 4K(2022年モデル)およびFire TV Stick 4K Max(2023年モデル/第2世代)とPC用モニター(ASUS VP248H:2020年購入)を組み合わせてF1 TVの映像を再生し、50Hz出力が実現できるかどうかを実際に確認した結果をお伝えします。
検証環境
今回の検証に使用した機器は以下のとおりです。
- デバイス:Apple TV 4K(2022年モデル/MN873J/A)、Fire TV Stick 4K Max(2023年モデル/第2世代)
- モニター:PC用モニター(ASUS VP248H:解像度1920×1080:2020年購入)
- モニターのリフレッシュレート:48〜75Hz
- HDMIケーブル:エレコム ECDH-HD21E20BK(8K対応・2m)
- 視聴サービス:F1 TV Premium(FHD画質での出力を確認)
ASUS VP248Hのリフレッシュレートは48〜75Hzで、50Hzがこの範囲に含まれています。これが今回の検証のポイントになります。
なお、F1 TV PremiumはFHD画質での出力となったため、F1 TV Proと同等の条件での検証となっています。
結果①:1080p 50Hz出力を確認
Apple TV 4Kの設定から、出力フォーマットを以下のように設定しました。
設定 → ビデオとオーディオ → フォーマット
- 「1080p SDR 50(50Hz)」を選択
あわせて以下も確認しておきます。
設定 → ビデオとオーディオ → コンテンツに合わせる
- 「ダイナミックレンジに合わせる」→ オン
- 「フレームレートに合わせる」→ オン
出力されているリフレッシュレートはASUS VP248Hのモニター情報画面で確認しました。50Hzでの出力が表示されていることが確認できました(写真参照)。

なお、Apple TV 4Kは接続先のディスプレイに関わらず50Hz出力が選択肢として表示されます。Fire TV Stickの場合は接続先のディスプレイが50Hzに対応している場合のみ50Hzが選択肢として表示されます。詳しくは後述します。
結果②:F1 TVリプレイ映像が滑らか
50Hz出力を確認した状態でF1 TVのリプレイ映像(2026年マイアミGP決勝)を再生したところ、映像が滑らかに表示されることを確認できました。
60Hz出力時に感じていた映像のひっかかり感が完全になくなっており、50Hz出力の効果を実感できました。横にカメラがパンするシーンでは若干コマ数の少なさを感じる場面もありましたが、全体的には滑らかな映像で快適に視聴できました。
F1の映像は50fpsで配信されているため、モニターの出力が50Hzと一致することでコマ落ちや補間処理が発生せず、映像本来の滑らかさで再生されます。
一点気になったのは、PC用モニターの特性上、黒がやや浮いて見える点です。映像の品質自体には問題ありませんが、暗いシーンでの黒の締まりを重視する場合はテレビのほうが有利です。
モニター選びのポイント
今回の検証を通じて、F1視聴用モニターを選ぶ際のポイントが明確になりました。
①リフレッシュレートのレンジに50Hzが含まれていること
これが最も重要なポイントです。リフレッシュレートが「48〜75Hz」のように50Hzを含む範囲であれば対応できます。一方、「59.94〜120Hz」のように50Hzを含まない製品では、50Hz出力ができません。価格.comなどでモニターを選ぶ際は、リフレッシュレートのレンジを必ず確認してください。
②HDR対応は必須ではない
F1 TV ProはFHD画質・SDR配信のため、HDR対応モニターである必要はありません。HDR非対応のモニターでも十分に楽しめます。
③フレーム補間機能は必須ではない
テレビと異なり、PC用モニターの多くはフレーム補間機能を持っていません。フレーム補間は映像を滑らかに見せる処理ですが、映像本来の質感が変わる場合があります。50Hz出力が実現できていれば、フレーム補間なしでも十分滑らかに視聴できます。
Fire TV Stick 4K Maxでも50Hz出力できた
訂正前の記事はこちら…
Fire TV Stick 4Kはリフレッシュレートの出力設定として「自動」「2160p 60Hz」「1080p 60Hz」「720p 60Hz」の選択肢のみで、50Hz出力には対応していません(実機確認済み)。
F1の映像は50fpsのため、Fire TV Stickで再生した場合は60Hz出力となり、50fpsの映像を60Hzで表示するための変換処理が発生します。これが映像のひっかかり感につながります。
F1視聴においてApple TV 4Kが優れている点のひとつが、この50Hz出力への対応です。Fire TV Stickをメインに使っている方がF1映像のひっかかり感を解消したい場合は、Apple TV 4Kへの切り替えを検討する価値があります。
記事公開後に追加検証したところ、Fire TV Stick 4K Maxでも条件次第で50Hz出力が可能であることがわかりました。
設定 → ディスプレイとサウンド → ディスプレイ → ビデオ解像度 から解像度を選択する際、接続先のディスプレイが50Hzに対応していれば、50Hzが選択肢として表示されます。
一方、60Hz対応のテレビに接続している場合は50Hzが選択肢に出てこないため、注意が必要です。
F1 TVの映像も50Hz出力で滑らかに再生できることを確認しました。
まとめ:F1 TV Pro向けの構成としておすすめ
今回の検証では、Apple TV 4K(2022年モデル)とASUS VP248Hの組み合わせで1080p 50Hz出力を確認し、F1 TVの映像が滑らかに視聴できることを確認しました。
追加検証の結果、Fire TV Stick 4K Maxでも50Hz対応モニターに接続することで50Hz出力が可能であることがわかりました。重要なのはデバイスよりも接続先のモニターが50Hzに対応しているかどうかです。
F1 TV Pro向けの視聴環境としてモニターを検討している方には、以下の構成がおすすめです。
- デバイス:Apple TV 4KまたはFire TV Stick(50Hz対応モニター接続時)
- モニター:リフレッシュレートのレンジに50Hzが含まれる製品
F1 TV Premiumの4K HDR映像を最大限楽しみたい場合はテレビが向いていますが、F1 TV ProのFHD画質であればモニターで十分快適に視聴できます。黒浮きが気になる場合もテレビのほうが有利です。
2022 Apple TV 4K
64GBストレージ搭載
Wi‑Fiモデル (第3世代)
をAmazonで確認する
Amazon Fire TV Stick 4K Max
Fire TV Stick史上最もパワフル
ストリーミングメディアプレイヤー
をAmazonで確認する
参考記事

本記事にはアフィリエイトリンクを含みます
